【書籍紹介】いま君に伝えたいお金の話

8万部を突破した、村上世彰 著「いま君に伝えたいお金の話」のご紹介です。

話題になっているのは知ってるけれど、まだ読んで無いよーという方には、是非手に取って読んでいただきたい書籍です。

読みどころ

いつも付箋を貼りながら読んだりするのですが、以下ページ番号とともにご案内します。

P.10 10歳にときに貰ったお小遣いの話

著者は、10歳のときに父親から大学に出るまでのお小遣いをまとめて一遍に貰って、そのお金で最初の株式投資をしたそうです。

結果、大学卒業時には10歳の頃と比べて資産が100倍くらいに増えたとのこと。

 

中盤P.109に書かれていますが、10歳で最初に買った株はサッポロビールだったようですが、著者は「小さい頃に投資の経験をしてほしい」「社会に出てから、自分の生活費の一部をいきなり投資に回すというのは、とてもハードルが高いことだから」と考えています。

父親が投資をしていて、上記のお小遣いの話以外にも、小さな頃からお金について見聞きすることの多かった著者の育った環境はかなり特殊ではあるのでしょうが、「子供がお金の勉強をすることはいいことだ」「誰もが生きていくためにお金と付き合う必要が出てくるのだから」という点に関しては、私自身も非常に賛同するところです。

P.47 なぜおいしくないサンマの値段が高いのか

2017年、不漁だったサンマの価格が高いにもかかわらず、食べたら美味しくなかったという事実に端を発しての「モノの値段が決まる仕組みは需給関係にある」ということが平易に書かれています。

そして、「食べ物に限らず、高価であれば質が高いというわけではない」「値段に騙されるな!」ということも。

「その値段が本当に自分の思う価値や目的に見合うかどうかよく考えてみる」

一例として、新幹線のグリーン車や飛行機、プライベートジェット、車や時計などの高級品・ブランド品の話が出てきます。

何が無駄遣いなのか?

価値観は当然人それぞれあっていいのですが、何が自分にとって価値のあるもの、お金を払うに値するものかを考えて、行動することの大切さが解かれています。

P.119 「貯める」と「貯め込む」の違い

著者は40歳で通産省を辞めてファンドを立ち上げるまで30年間、ずっとお金を貯めて回して増やし続けてきたそうです。

「貯め込む」は目的が無いまま、ただただお金を手元に抱え込み話さない状態=お金のめぐりを止めてしまうこと

一方、「貯める」は目的を持ってお金を増やすこと

まずは大人になったらその収入の2割を貯金してみよう、ただ銀行に預けるのでは無く、お金をめぐらせる、お金がお金を生む投資をしてみよう と著者は訴えています。

銀行に預けているとお金は減ってしまう。

だって1970年頃、ラーメン一杯は250円もあれば食べれたのが、今では最低でも500円くらいかかるのだからと。

諸外国に比べて圧倒的に銀行預金比率が高く、投資に消極的な日本人のマインドを根本的に変えるというマクロな視点からも、若い世代への啓蒙がまず第一なんだろうなぁと感じます。

P.160 20億円の借金の話

オリックスから20億円の借金をした際、著者はその当時持っていた資産のほとんどすべてを担保に入れ、さらにオリックスを受取人とする生命保険にも加入したそう(正確には”させられた”でしょうが)です。

自身の事業=ミッションに対する覚悟があったから、大嫌いな借金でもしたんだそうです。

 

学生が教育ローンを借りたものの、返済できず家族や親戚までも巻き込んで自己破産に至るケースが、ここ5年間で1万5000件に上っている模様です。

借りたお金は基本的に何があっても相手に返さないとダメなものです。

借金が悪いと言っているわけでは無く、返せなかったらどのようなことになるかを十分に理解して借りることが肝要であると強く述べられています。

このくだりは、子供達がお金について学ぶことへ、「子供はお金のことなんて考えなくていい」といった意見を持つ人たちに対する反駁として、大きなポイントなんじゃないかと感じます。

P.170  寄付をする奥様の話

最終章でファンドマネージャーを辞めてからこの10年ほどの間に行っている社会貢献活動の話題、そのきっかけとなったであろう、敬虔なクリスチャンであった奥様がたびたび寄付をされていた様子が紹介されています。

私くらいに年代で著者のことを知っている人間は少なからず、ハゲタカファンド的なイメージがあることでしょう。

この書籍の中では、当時の話はあまりなされていませんが、「僕は若い頃、正直にいえば、そういうこと(ボランティア活動とか寄付)にどんな意味があるのか疑問を抱いていました」と述べている著者が、

自分が大好きな投資も社会貢献も、「何かの目的を達成するためにお金を託す」という意味では同じ

という考えて至ったその過程に興味をそそられました。

 

書籍紹介は以上です。

というわけで、今度は「生涯投資家」も読んでみようと思います。

 

 

 

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